世界の備忘録

歴史上の忘れたくない事件などをまとめていくブログです。

ちょっと寄り道その⑫ 『デタッチメント~優しい無関心』

今回の参議院議員選挙をツイッターなどで追いかけていたのですが…
なんだか虚しい気もするし、こんなもんか…という気もする、そんな結果でした。
 
私はどうしても投票できなかったので(在外公館での投票も手続きがややこしく…)、投票率についてとやかく言える立場ではないですが、それでももう少し自分のこととして考えるべきだよなぁ、と思いました。
 
生まれ育った国として色々と心配です。
 
 
さて、週末の息抜きに(平日も観てるけど)映画を観ました。
『デタッチメント~優しい無関心~』という作品で、日本でももうDVDも出ていますね。

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『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディが出ていて一見ロビン・ウィリアムズ主演の『いまを生きる』みたいな温かい教師のお話かな…と思いきや、全く違いました!
 
 
暗い過去を持つ非常勤講師のヘンリーが急に転がり込んできた売春婦のエリカや、崩壊しきったクラスの生徒たちと接する中で、「無関心」が変化していく…というものなのですが。
 
 
色んなレビューで言われていることですが、邦題の「優しい無関心」っていう部分、要らないです。
この副題のせいでなんだか柔らかいイメージになってますが、実際見てみるとすごく重いです。
生徒たちのワルさ加減というか、どうにもならない感じ…
これもし自分が教師だったら…と想像してぞっとしてしまいました。
 
 
関わらないという「めんどくさくない」状況を選んできたヘンリーが、不可抗力で飛び込んでくる人々とかかわっていく中で「めんどくさい」けどそれをしのぐ喜び?幸せ?もあるということを見せてくれてるんじゃないかと感じました。
 
 
なんとなく思い出したのは少し前に(今もかな?)話題になっていた、不登校ユーチューバーのこと。
もちろん彼とこの映画の登場人物に何か共通点があるということではないのですが、見ていて思ったのは、「色々なものを避けた上で得た自由」ってその後にどこかでしわ寄せが来たり、ヘンリーのように慢性の寂しさに苛まれることがあるんじゃないかなぁと思います。
まぁその寂しさを経験するのも覚悟の上かもしれませんが。
 
私が偉そうに言う必要もないですね。
 
 
それにしても、本もそうですが、良い映画もいっぱいありますね。
全然時間が足りないです。少しでも早く仕事を片づけたいところです…←