世界の備忘録

歴史上の忘れたくない事件などをまとめていくブログです。

備忘録その74 ウイグル族に対する弾圧

なんだか世間がざわざわするようなニュースがたくさんで、追いかけすぎたのか疲れてしまいました。ちょっとネットと距離を置きたい今日この頃です。
パワハラの有無、場を和ませるための冗談だった…全部「は?」という感じではありましたが、今の段階で一つだけ声を大にして言えるのは、少し前の記事で見た「書面での契約書なし」ということ。アウトです。
いくら家族でも甲乙関係になるのなら書面で自分の身を守る必要があります。
 以前のブログのタイトルにある「最低限のこと」というのが「契約書の作成」なのですが、まさか現代の日本の大企業がしていなかったなんて…
 
さて今日はこの前のチベット問題とも関係がある…というより中国関係なので関係あるしかないのですがウイグル人に対する弾圧についてです。
 
 
まず、ウイグル人とは…
現在は中国が実効支配している新疆ウイグル自治区やカザフスタン、ウズベキスタン、キルギスなど中央アジアに居住しており、人口は約1千万人、テュルク諸語のウイグル語を話すムスリムである
wikipedia引用です。
 
チベットもそうでしたが、新疆ウイグル地区も清朝の頃から支配下に置かれる状態が続いていました。
中華民国の頃、一時期独立が推進されることもありましたが、1949年から中国共産党が新疆に侵攻し、戦争の末に支配下に入れました。
 
50年代に入るとすぐに漢民族の入植がはじまり、今ではウイグル人よりも数が多いとされています。
 
今ではウイグル族の人権問題などが批判されていますが、それでも事の重大さに比べると報道や他の国からの批判が少ないんじゃないか…?という気がしないでもないです。
 
 
チベット問題が起きた当初、ダライ・ラマの亡命先になったインドなどの支援などがありました。
しかし、ウイグル族はイスラム教徒なのに他のイスラム教国家からの支援という話はあまり聞きません。なぜでしょう。
これにはイスラム教の国々の思惑というか、意図?が隠されているようです。
 
 

www.businessinsider.jp

 

 この記事によると
・中国を批判することによって経済的な報復を恐れている
・自分たちも人権問題についてはあれこれ言える立場じゃない
ということだそうです。
 
 
この人権問題とはどういうことかというと、ウイグル族の人々を逮捕して収容施設で拷問・洗脳などを行ったり、最近では顔認証のシステムを使って行動を監視するなどのことを言います。
少しでも自分たちの意に反する人は逮捕して洗脳したり拷問したりする対象になる、ということですね。
 
似たような監視体制がイスラム教の国でもある、もしくは過去にあったので、中国を批判してもそれは結局自分たちに返ってくることになる、というのを恐れているようです。
 
また、トルコがこの弾圧について反対の声を挙げていますが…これといって解決策があるわけでもないようで根本的な解決には程遠い気がします。
そもそも漢民族が多く暮らしている今の時代に合った根本的な解決って何なのかということから考えなければならない気がします。
 
 
香港や、最近ではロシアでも(地味にびっくり)デモがあったというニュースがありましたが、声を挙げられること、権利があることの幸せをもう一度考えたいなと思いました。
 
何度も思うことですが、力で抑えつけた方がリスクが少ないと思うんですかね…?
後々国際社会からの批判や信頼を失くすことの方が損失が大きそうですが…
大国は怖いものなしということでしょうか。虚しいです。
 

 他の記事によると、イスラム教だけではなく、様々な宗教が弾圧の対象になるかも?(もしかしたら既に少しずつ進められてるかも…?)ということで、心配です。

自分が幸せだと思う方法で生きることを、生まれ育った国に邪魔されることほど不幸なことってない気がします…

www.newsweekjapan.jp