世界の備忘録

歴史上の忘れたくない事件などをまとめていくブログです。

こんな時だから

暑いです、韓国。

日本のニュースなどを見ていると日本よりは暑くないのかな? という気もしますが、キッチンに立つのが嫌ですね。

と言いながら昼ご飯に辛ラーメン食べてましたが。

 

 

さて。表現の不自由のこととか、色々考えてみたいことはいっぱいあるんですけど、その前に日韓情勢。どうなっているんでしょう。

今日は外務省から韓国のデモに気を付けるように(渡航制限ではもちろんなく、デモに近付くな、ということです)という情報も出ていて、色々考え込んでしまいました。

 

完全に私の個人的な意見ですが…

生活していて変わったことは何もありません。

 

ちょっと前と変化がないというエピソードなら色々あります。

つい二日前に以前購入した本棚を配達&組み立てに来たおじさんが「チコちゃんに叱られる」をつけていた私に日本語を教えてと言い、軽く教えてあげたとか。

急に知り合いが家に訪ねてきて、北海道行ったからと白い恋人くれるとか。

 

日本の商品置いてませんよ、って書いてあるお店に遭遇したことも実はありません。

ユニクロは確かに暇そうだけど、無印は閑古鳥という感じではない…まぁこれは店舗によりますかね。

ユニクロが経営難で大きな路面店が閉店したとニュースになりましたが、それも実はもう賃貸契約切れることがだいぶ前から決まっていた…という情報も韓国人の友人から教えてもらいました。韓国人も(全員ではもちろんなくても)ニュースのちょっと盛ってあるところは理性的に調べてカットしている人多いです。

 

 

この騒ぎに乗っかって変なことしてる人もいるとは思います。かなしいかな。

外務省の発表にも嘘はないと思います。

でも、海外に行けば週末にストやデモに遭遇することなんていっぱいあって、そんな集まりを遠ざけるのは当たり前のことです。

もちろん今回は「日本」と関係することなので、他のデモよりも警戒が必要かもしれません。

でもほとんどの参加者は「反日」デモではないということをしっかり表現しています。

 その証拠が配達のおじさんの日本語への興味であり、友人との通常運転な交流だと思います。私に関して言えば翻訳の仕事も減っていません。 

 

私が最近心が痛いのが、ここまで文化的に交流が進んで、言語の学習者も増えて、若者がたくさん行き来してお互い良いところを知ってこられたのに、それが一気に崩れてしまっているような取り上げられ方をしているということです。

 

積み重ねるにはものすごい時間が必要だったのに、崩れるのは一瞬です。

また、一度崩れると両国にルーツを持つ子供たちや、色んな事情や目的で日本に住む韓国人、韓国に住む日本人が肩身の狭い思いをすることになるのも、とっても悲しいことです。

 

 

日本にも政府のやり方に批判的な人がいるように(新宿で日韓合同のデモもあったとか)、韓国にも大統領や外相に批判的な人だってもちろんいるし、色んな考え方があり、両国の経済学者による冷静な分析結果だって探せばいくらでもあります。でもそれは日本で文大統領の記者会見のニュースだけを見たり、外務省の発表だけを見てたら見えてこないものです。

韓国を許すなだの、日本を叩けだの、その中に住んでいる人を無視して国を敵対視する、感情的な暴走になってしまいます。

 

見えてこないものは仕方がないですが、自分の感情に都合の良い情報だけを見ていると、後々取り返しのつかないことになります。

それが私が数カ月歴史的な転換点のような事件たちを調べてきた上で、「今」に対して感じる危機感です。

 

かといって悲観してばかりはいられません。

夏休みの今、多くの語学留学生が韓国に来ていることを留学会社などのツイートで見て知っていますし、文学やアニメ、音楽、そして個人の交流まで、根を張ったつながりがまだまだあります。

 

私も翻訳業という日韓の間に挟まる仕事をしているので、微々たるものではありますが、挟まり続けることで両国の「人」や「文化」単位の交流の役に立てればいいなと思います。

 

 専門家ではないので、どっちが正しいとか言えませんが(専門家でも難しいでしょう)、

誰のための措置か?(誰が被害を被るか)、隣国とこんなドロドロになって良いことあるか? をもう一度考えた方がいいと思います。