昨日銃乱射事件をひとまとめにして、犯人の特徴や犯行の傾向について書いたのですが、なんだか私自身が不完全燃焼だったので、今日は一つの事件について書いて、さらには銃規制について考えてみたいと思います。
2012年に起きた事件です。
アメリカのコネチカット州のサンディフック小学校で事件は起きました。
20歳のアダム・ランザという青年が朝の9時半ごろに学校に侵入、犯人の自殺まで含めて100発以上撃ち、児童20名、教員6名を殺害します。
また、この犯行前には自宅で母親も殺害しています。
その後実の兄や母と離婚していた父がアダムに人格障害があったと供述しています。
犯行の明確な動機は明らかにならずに捜査が終わってしまいましたが、先に書いた通りの人格障害や、暴力的な映画を好んでいたことが影響したんじゃないか、と指摘されるなどしています。
昨日紹介した論文では映画やゲームの影響は必ずしも大きいとは言えないと言われていましたがどうでしょう。より事件を起こすことが現実的に感じられたというような影響はあったかもしれないですね。もう知る術もありませんが…
こんな事件が相次いでいるのを見ると、日本人からの感覚ではどうして銃規制が進まないのかとやきもきしてしまいます。
しかし、アメリカでは憲法で国民が武器を持つ権利を保障していますし、また田舎では特に土地が広く警察の目が行き届かないことがあるため自衛しようと思う気持ちが強いと言います。
それに規制したって悪い人、おかしな人は規制を守らないので、結局犯罪は減らないだろうと。
それはそうですよね。規制の緩い地域の人々がみんな犯罪を犯しているかといえばそうじゃないわけなので。
あとは政治的な問題。銃規制していない方が潤う人々がいて、有利になる政党があって…ということのようです。
ただ、トランプ大統領が「教師が銃を持って戦えばいい」というようなことを言ったのには「ええ…?教師に色々押し付けすぎじゃない…?」という感じでしたが…
それなら大統領の言う教師への訓練費用で警備員雇ったほうがいいんじゃ…?と思いました。
根本から考え方を変えて銃規制を少しずつでも進めるか、それともこのままの状態で子供たちや教員の命をなんとか守れるようにする方法を探るか、どちらかですね…
起き続けているおぞましい事件が、なくなりますように…(これも難しいんだろうなぁ)
参考にしたもの
トランプ氏、教師が銃で戦えば「たちまち終わる」
なぜ規制は進まないのか―銃への姿勢、支持政党で明確な違い