世界の備忘録

歴史上の忘れたくない事件などをまとめていくブログです。

備忘録その68 子どもの犯罪~ジェームズ・バルガー事件

今日は久々に会う友達とランチに行ってきました。
おいしいもの食べて、喋って、楽しかったです。
 
個人差あると思いますが、韓国人の友達と会う時は前日や当日に「会おう!」ってなることが多い気がします。
 
 
さて、今日は1993年2月にリバプールで起きた誘拐・殺人事件についてです。
 
リバプールのショッピングモールに母親に連れられてきた2歳の男の子ジェームズは、母親がお会計する間、店の外で待っていました。
 
その男の子を10歳の男の子2人、ジョンとロバートがショッピングセンターの外に連れ出します。
監視カメラにジェームズの手を引いた少年の姿が映っているのですが…当たり前ですが兄弟のように見え、不自然ではありません。
 
その後怪しいと思って声をかけた通行人はいたものの、ジョンとロバートは「迷子を警察に連れて行く」、「けがをしたから警察に行く」などと言ってごまかします。
 
 
その後ジェームズに残虐な暴力を加え、ひん死の状態で線路の上に放置し、ジェームズは列車に轢かれて死亡します。
 
 
イギリス国内で大きな問題になったのは言うまでもなく、10歳ながら実名や逮捕後の写真も公開されました。
 
2人は貧困家庭に育ったということですが、貧困層だからこんな事件を起こすということでもないため、情状酌量はなしでした。
事件の残忍さから終身刑を求める署名運動などもありましたが、最終的には18歳で釈放されています。
 
 
それと共に戸籍が抹消され新しい戸籍が与えられるなど、加害者を過剰に保護しているという批判も集まっています。
また、この事件の犯人のうち一人は、成人後にも児童ポルノ所持などで逮捕されたりしているようで、その度に政府も批判の的になっているようです。
 
 
最近日本でも中学生が同級生を殺害するという事件も起きました。
もちろんこの誘拐殺人とは性質が違いますし、一括りにできるものではありませんが、裁判やその後の更生、実名報道のことなど、考えるべきことはたくさんあるんだな、と思わせてくれる事件でした。