昨日スーパーで見つけた栗味のマッコリを調子乗って飲んで、気付いたら寝ていました。
栗のマッコリ、缶で1300₩でした。基本的に輸入じゃないお酒はすごく安い韓国です。普通のマッコリは600₩で売ってました。
今週末は寄り道ばっかりしそうです。
先日の福岡旅行で小田実著『何でも見てやろう』を買いました。
最近旅に興味が出ていたので、読むのを楽しみにしていたのですが、実際読んでみて驚き半分「やっぱりすごい」半分…
*ちょいちょい詳しい内容に触れてます…
まず60年代の世界が、あんまりピンと来てない自分に驚きました。
60年代は両親が生まれた年代でもあるので、60年代の日本というと、写真なんかを見たこともあるし、親から話を聞いたりもしてどこかしら身近に感じていたのですが、世界となると全然違う。
今ではみんなが知るような観光地で日本人が珍しがられるとか、ヨーロッパでも英語が通じないとか、頭ではわかってはいるんですけど、想像が追い付かないというか…西部劇を見ているような気分というか。
当時の空港とか、飛行機の内部とかも今とはもちろん違うだろうから、私のイメージを修正していくんですが、最後まで距離を感じたままでした。
何が言いたいかと言うと、とんでもないスピードで世界が変わったんだな、ということです。
(読んだ限りではインドはそこまで変わってないのかも…?)
また、小田さんが常に世界の「何でも」を通して日本を見ている観察力というか洞察力もすごいな、と。
ただの旅エッセイではないんですね、やっぱり。
あとは羨ましさも感じました。
さすがに60年代に女性一人であんな旅はできなかったと思います。
今でもやっぱり女性の一人旅となったら男性よりも気を使うべきことが少し増えることをひしひしと感じるので、その点すごく羨ましい。
あとは小田さんの度胸も行動力も憧れます。
あそこまで縮こまらずに大きくいられるのって好奇心だけではちょっと難しい気がします。生まれ持った性格なのか、なんなのか…
どうしても世界一周というと絶景を見たり、おいしいものを食べたり、自分にとって新鮮な何かを見にいくことが多いと思います。
でも私は個人的にこの本を読む前から「この地域の世界遺産、クリア」みたいな旅にはちょっと懐疑的な考えを持っていました(自分ならそれだけじゃ嫌だ、ということで否定するものではありません)
この本を読んで、ちょっと極端すぎるけど、ここまでできれば理想だよなぁと思いました。でもお互いの往来が盛んになって、便利になった今の時代ではアジア人だからと珍しがられることも減ったし、貨物と一緒に飛行機に乗るなんてこともない。
良い時代になったと言えばその通りだけど、文字通りもう戻れない60年代の世界の「何でも」を見せてもらえて、すごくありがたいなぁとしみじみしました。
母から借りた『HIROSHIMA』もちゃんと韓国に持って来たので、読んでいきたいと思います。