仕事が全然終わりません。
五月病かなぁ(なんでも五月のせいにしがち)
さて、今日はイラン航空655便撃墜事件について調べてみました。
生まれる前の出来事なので、リアルタイムでどう報道されたかなどは全然わからず…
なんかどっかで聞いたことあるかな? でも似たような事件もいっぱいあったよな?というおぼろげな記憶しかりませんでした。
1988年、7月3日に米国海軍のミサイル巡洋艦ヴィンセンスがバンダレ・アッバース(イランの南部)発ドバイ行きの航空機を撃墜した事件です。
当時の両国の関係は?
イランはイラン・イラク戦争の真っただ中でした。
1986年にはイランを支援していたリビアとアメリカの交戦があり、リビアへの攻撃もあるなど、イランにとっては味方の敵、ということで「敵対」状態。
ですが、実はイランとアメリカが裏取引をしていたイラン・コントラ事件という政治的スキャンダルもありましたがここではとりあえずスキップ…
窮地に立たされたアメリカはイランがイラクを支援しているクウェートへ攻撃するのを防ぐためにクウェートのタンカーに護衛をつけるなどの作戦を通してこの戦争に介入しています。
結局アメリカのタンカーが攻撃を受けたりするのですが、その報復として油田を攻撃するなど直接的な攻撃も加えています。
話を戻して…飛行機事故当時のことです。
アメリカ海軍の軍艦が誤射され、乗員37名が死亡するなど、両国間では緊張が続いているさなかでした。
イラン・イラク戦争ではタンカーも標的となっていたため、アメリカは警備をしていて、イランはこれに空軍機のF-14を連日発信させるなどの挑発行為を見せています。
事件に巻き込まれた655便が飛び立ったバンダレ・アッバース空港は軍民共用の空港で、普段F-14もここを使っていることをアメリカは知っていました。
この日、民間機の信号を出して離陸した655便でしたが、ヴィンセンスは空港に待機中のF-14の信号を受信してしまいます。飛び立ったのは民間機なのに、軍用機が飛んでいると錯覚したのです。
ヴィンセンス首脳部は民間機である可能性も認識していたようですが、完全に軍用機である可能性を払しょくできず、追いかけます。
結局採取的な判断は軍用機による作戦、ということになります。
実際は655便が加速しているのに、加速しながら下降し攻撃態勢に入ったと謝った判断もあり、結局ミサイルが撃ち込まれます。
この事故では乗員乗客290名全員死亡しています。
もう…なんなんでしょうかね。やるせないというか。
戦争中だからこういう犠牲も仕方ないというのでしょうか(この疑問もう何回目だろう)。
ミスだとしても失ったものは大きすぎますし、仮に実は途中から民間機とは気づいてた…なんてことだったら人道的にありえないというか、立派な戦争犯罪で…
でもどちらにしても被害者の方々や遺族が悔しい、悲しいことには変わりないので、どうにか罪のない人々が巻き込まれないようになってほしいな、と…
さすがにもう2000年代入れば技術も上がってこんなミスないんでしょ…と思いきやシベリア航空機が撃墜された事故もありますしね(テロかもと言われてましたが…)
それに下に載せたコラム記事によると、こういった巡洋艦はレーダーの種類(民間機だけが持つコードなど)までは識別しないようですね。
最新のものがどうなのかはちょっとわかりませんが…
それにレーダーでは一人ひとりの命の重さはわかりませんもんね。
参考にしたもの
コラム:民間機をミサイルから守る方法、Greg Easterbrook