世界の備忘録

歴史上の忘れたくない事件などをまとめていくブログです。

備忘録その14 ノルウェー連続テロ事件

2011年、ノルウェーにて極右派のアンネシュ・ブレイビクによって起きたテロ事件。
オスロ政府庁舎の爆破とウトヤ島銃乱射事件によって77人が命を落としました。ウトヤ島ではノルウェー労働党青年部の集会が行われていて、若い男女が殺害されたということも大きく報道されていたと思います。
 
 
極右派とは
彼は多文化排斥、移民反対などを訴えていたと言います。
ターゲットとなった労働党は移民受け入れに積極的な政策をとっている与党でした。
彼らに打撃を与えることで、自分が正しいと思う考えを世にアピールしようとしたということになります。
 
 
この事件で私が考えこんでしまうのは、「彼だけじゃない」ということです。
もちろん、一人で大量殺人を犯そうとするような人物はそうそういないのかもしれないけど…
移民排斥という考え方を持っていたり、そこまではっきりしていなくても外から来る人に対する恐怖や偏見を持っていたりする人はどこの国にも、どこの地域にもいます。
 
それを政党への攻撃という形で行動に起こしたのがブレイビクであり、また今年ニュージーランドで起きたテロ事件の犯人なんですよね(ブレイビクからインスピレーションを受けたと話しています)。
 
日本でも、障がい者はいないほうがいいという主張で障がい者施設を襲った事件がありました。それも自分がいらないと思った人を排除するという点で共通していると思います。
 
 
悲しいことですが、これからも世界各地でこういうことは起こると思います。
そのためには、まず排斥、排除、ではなく、個人個人と付き合えるような環境ができればいいのかなと思います。
○○人はこうなんだ!という一括りにした考え方ではなく、宗教や国籍や人種など関係ない交流ができていれば、排除なんて考えは出て来ないと思うので…
ただ、これが一番難しいということもわかっています…
 
なんだかきれいごとでまとめるしかないということが虚しくて仕方ないですが…
諦めず、色々考え続けたいと思います。