世界の備忘録

歴史上の忘れたくない事件などをまとめていくブログです。

ちょっと寄り道その③ 映画『Where hands touch』を観て

こんにちは。

 

なんか普通の記事でもちょいちょい映画の話をしているので、寄り道感がないというか、普段の記事も寄り道というかよくわからないことになってますが

 

まぁいいか。

 

私は翻訳のお仕事をさせてもらっているので、割と自由に時間が使える方だと思うのですが、最近はその自由な時間は読書とネットフリックスに消えております。

 

韓国に住んでるので、ネットフリックスで観られる作品も日本とは違うようで、日本のラインナップを観てると、当たり前っちゃ当たり前だけど日本のドラマとか充実してるし羨ましいな~と思っています。

 

今回観た映画『Where hands touch』も検索したのですが日本では未公開になっているし、レビューとかも大してないのを見るとまだネットフリックスにもないのでしょうか…?

 

 

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ネタバレせず、感想や思うところを書いてみようかなと…

 

まず大まかなあらすじは、ナチスドイツの統治下でアフリカ人の父とドイツ人の母の間に生まれたレーナが、ナチスの若い兵士と出会い…

というお話。

 

(ネタバレしないと書きましたが、あらすじ書いただけでどうにもならない感が満載になるのがナチスドイツを背景にしたお話ですね)

 

まぁ大事なのは展開よりも、何を感じたかですね。

 

まず、レーナの焦りや恐怖はひしひしと伝わってきます。

ユダヤ人も星のマークや住む場所で可視化されてはいましたが、住む場所も家族もドイツ人と一緒という状況で、明らかに見た目が”当時のドイツ人が思うドイツ人”じゃないレーナは常に人々の視線に怯えますし、母がドイツ人とは言え明らかにレーナ自身の視点は差別される側です。

 

この映画を通しては、その恐怖感を一緒に体験し、その中でのレーナの生きていく力みたいなものを感じました。

 

それだけです。

「それだけ」ということがなんだか惜しかったです。あくまで私の意見ですが。

 

もちろんユダヤ人以外の迫害について扱ったという点では知っておくべき事実を伝えてくれた作品だと評価できると思いますし、若い兵士の葛藤のようなものもしっかり描こうとしてたんだと思うのですが、展開がとにかく意図的というか、いきなりロミジュリを目指し始めるかのような感じがちょっとなぁと思いました。

 

 

ナチスドイツを舞台にした映画が多すぎるからなのか…

なんかこう「ほら、これは多様な視点から見せてるでしょ」感がなきにしもあらず…

 

という感じでした。

俳優さんたちの演技はすばらしかったと思います。