世界の備忘録

歴史上の忘れたくない事件などをまとめていくブログです。

備忘録その38 ミイラとして残すこと

ちょっと前までマイナスだったのにもう30度近いとか…
どうなってるんだ!
と、叫びたくなりますね。
 
まだ春を諦めきれず七分袖で粘っております
 
 
ここのところ歴史的な事件や大事な問題について、すすすっと撫でるくらいにしか勉強できず、ちょっと反省…急に仕事が押し寄せると不安になって何も手がつかなくなるの、やめたい…
 
ということでちょっと今日は軽め(?)というか事件性のない話題で…
世界一美しいミイラについてのお話です。
 
1918年のイタリア、ロザリア・ロンバルドという女の子が生まれます。
お父さんは将軍でした。
ロザリアは2歳になる前に肺炎で亡くなってしまいます。
 
お父さんは遺体保存の専門家、アルフレード・サラフィアに頼んで彼女をなるべくそのままの姿で保存してもらいます。
 
ロザリアの両親は当初は毎日そのままの姿の彼女に会いに行っていたようですが、あまりに変わらず眠り続ける彼女を観るのが辛くなったのか、会いに来なくなったそうです。
 
 
昔からミイラとして保存しようとする心理や宗教的な理由について興味があって、このロザリアのことも知りました。
神様に捧げるなどの宗教的な理由ではなく、自分たちのために亡くなった姿のまま保存するというのは、かえって傷をえぐるようなことになるんだなぁと感じました。
 
私も亡くなった家族に会いたいなぁと思ったり、お葬式の時に安らかな顔を見て、ああ、もうこのままでいいんじゃないかな…と思ったことがあるのですが、その度にこのロザリアのことを思い出して、自然や慣習に任せたほうがいいんだな、と気づくきっかけになりました。
 
良い思い出をたまに思い出したり、覚えていればそれでいいんですよね。
 
 
当時の保存術としては画期的なものだったそうですが、人の気持ちは自然の流れに逆らわないほうがいいのかもしれません。