なんだか壮大なタイトルですが、このブログは「世界各地でこれまでに起こった悲劇と呼ばれる出来事」について書く、というブログです。
目的はただ一つ、私が過去に起きた悲劇を忘れず、そこに確かに生きていた人々やその人々の日常があったことを忘れず、同じ失敗は繰り返さないという意識を持つようになるということです。
私のこの思いは、子供の頃に抱いた恐怖心に端を発しています。
元々ビビりではありましたが、殺人事件や、外国でのテロや戦争のニュースを耳にする度に、明日は我が身だと平和なマンションの一室で震えあがっていたものでした。
少々インパクトの強い事件であろうものなら、新聞のその記事を何度も読み返し、うちは大丈夫なのか、などと母親を質問攻めにし、一晩中眠れなかったような子供でした。
大人になるにつれて、戦争映画を観たり、学校の旅行などで実際に戦争や虐殺が起こった場所にある博物館などに行くこともあり、どれも私に強烈なインパクトを与えます。
最初はその時代のその地域に、もしくはその民族に生まれただけで差別されたり殺されたりするなんて、残酷すぎると思っていました。それはもちろん変わりませんが、最近ではそれ以上にどうすればこれ以上そんな人たちを出さずに済むか、ということを考えています。
でも、考えれば考えるほど、私にできることはないような気がしてしまいます。
現場から発信できる戦場カメラマンになる勇気もなければ、医者になって戦場に行き、治療しようなどという考えにも至らないまま大人になってしまったし、お金で支援するにも被害に遭われた方への支援はできても、他の国の政治的な流れを変えて虐殺や戦争を未然に防ぐのは不可能に近いです。
でも何かしたい。
ということで、子供の頃の原点に戻り
知り、理解し、考える。そして忘れない、ということを繰り返そうと思いました。
そこに「発信する」を足します。発信するまでを目標にするので、「ちゃんと伝わる」まではあまり欲を出さず、まずは自分の考えがまとまるようにしっかり整理し、書いていきたいと思います。
ニーチェの言葉に「忘却はよりよき前進を生む」とありますが、歴史に関しては「記憶が前進を生む」気がします。
扱う事件の順番は正直言うと思いついた順になりそうです。
また、あまりよく知られている出来事よりは、どちらかと言うと私も大人になってから知ったような出来事に目を向けて、その国の背景や関連人物などについて勉強していきたいと思います。
また悲劇=虐殺ということでもないので、広く浅くになるとは思いますが、色んなことに目を向けたいと思います。
実話を元にした映画や本、ドキュメンタリーなどを観たレビューなんかもします。
うまくできるかわかりませんが、とにかくやってみます。