世界の備忘録

歴史上の忘れたくない事件などをまとめていくブログです。

ちょっと寄り道② アインシュタインとフロイトの手紙

先日何か戦争に関する本を読もうと思って探していたところこんなのを見つけました。

 

 

ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫)

ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫)

  • 作者: アルバートアインシュタイン,ジグムントフロイト,浅見昇吾,養老孟司,斎藤環
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/06/11
  • メディア: 文庫
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アインシュタインが「一番気になることを聞きたい人に聞いてみる」という企画でフロイトに「人はなぜ戦争をするのか」というテーマで送った手紙と、フロイトによるその返事、養老猛司さんと斎藤環さんの解説をまとめた本です。

 

手紙自体は読みやすいですし量もそんなにないのでするっと読めます。

 

この本が本当に興味深いものでした。

まぁこんな天才たちが真剣に書いているのでテーマがなんであれ面白かったんじゃないかとも思うのですが、まず1932年という時期にユダヤ人の二人が戦争について語っていることが貴重だなと思いましたし、フロイトの人間の本能(本性?)についての考察がとても面白かったです。

あまり詳しいことは書きませんが。

 

ただ…やっぱりフロイトやアインシュタインが希望を抱いている部分に関しても私はやっぱりちょっと悲観的になってしまいます。私が悲観主義なのか、それとも現代に生きているとそう思うのか…

人って最後まで分類したがると思うんです。差別を受けているグループがいるとして、そこが一致団結すればよさそうなのにその内部で男女差別や職業などによる更なる差別が待っていたり…どんな位置にいても自分より弱い人を探すというのもまた性なんじゃないかなという気がしました…

 

虚しくなるけど、嘆いていてもしょうがないので、できることをコツコツ!